有田焼|イイホシユミコ × 鹿児島睦「floro / フローロ」開発ストーリー

イイホシユミコ×鹿児島睦 floro

 

変形プレートにレリーフの花が咲く「floro / フローロ」

2016年、日本初の磁器・有田焼が創業400年を迎える節目の年に、器作家・イイホシユミコさんと陶芸家・鹿児島睦さんがタッグを組み、職人たちと共同開発を進めてきた新たな有田焼「floro / フローロ」が誕生しました。

「floro / フローロ」とはエスペラント語で「花」を意味し、今年3月に行われた東京・伊勢丹新宿店での先行販売では、ジャスミンホワイト、セージブルー、ミントグリーン、サクラピンク、モスグレーなど花にちなんだネーミングの5色がお披露目されました。(別注色として、ミモザイエローとローズグレーも生産されています。)

 

鹿児島さんのレリーフが見えるように、ちょこっと盛りつけて楽しんでもらえたらと思います。
私がいつも作る無地のベースに鹿児島さんのレリーフが入る、仕上がりはどんな表情になるのか想像するだけでワクワクしました。
− イイホシユミコ

 

『シャープなのに柔らかい』『毅然としているのに楽しげ』そんな相反する印象を持つイイホシさんの “器の大きな” 造形が、私のレリーフもすんなり受け入れてくれたように感じました。
イイホシさんや有田の素晴らしい職人さんたち、たくさんの方々と真面目に楽しく作りました。
− 鹿児島睦

 

商品開発の段階から現場に同行し、定期的に取材させていただきました。イイホシさんと鹿児島さん、産地で関わった皆さんが、商品化に向けて試行錯誤したプロジェクトの舞台裏をぜひご覧ください。

イイホシユミコ×鹿児島睦「floroフローロ」

 

STORY|イイホシユミコ × 鹿児島睦 有田焼「floro」開発ストーリー

釉薬を駆使した雰囲気のあるスタイルが人気の器作家・イイホシユミコさんと、植物や動物を図案化した独自の世界観で魅了する陶芸家・鹿児島睦さんのコラボレーションによる商品開発プロジェクトは、2015年6月、ごく限られた関係者のみで密かに立ち上げられました。それから約半年、お二人が何度も有田に足を運び、職人たちと試作を繰り返してできあがったのが「フローロ」です。

 

自ら主導する初めての共同プロジェクト

すでに自身のブランド「yumiko iihoshi porcelain」を構えるイイホシユミコさんと、インテリアショップや陶磁器ブランドから作品を発表する鹿児島睦さん。しかし今回は普段の商品開発とは異なり、コラボレーション・プロジェクトとして、自らが主体となって進める初めての試みとなるため、イイホシユミコさんの代表作 Bon Voyage などの製作を担う有田焼産地の関係者に相談をしたのがプロジェクトの始まりです。

作風こそ違いますが、ものづくりに対する姿勢に共感しあう二人は、有田焼の窯元や職人たちを交えて開催された初ミーティングで、早くもプロダクトの構想を提案。ベースとなるプレートをイイホシさんがデザインし、そこに鹿児島さんが図案を施して、二人で仕上げの釉薬を決めるという役割分担で進行しました。

 

 

イイホシユミコ×鹿児島睦×有田焼職人、相乗効果で生まれるサプライズ

イイホシさんが提案したのは少し高さのある変型プレート3サイズ。「美味しいものをちょっと盛りつけてテーブルの真ん中に置く。そんな少し特別感のあるお皿」をイメージしたそうです。

プレートのデザイン案が届くと、さっそく生地職人や、施釉・焼成を担当する窯元、プロジェクトチームを支援するスタッフが集まり、成形方法を検討します。量産に適した圧力鋳込みで作ることを決めたあとも、何度もサンプルを製作して生地の厚みや形状を検証し、鋳込み型の改良を重ねていきました。

その間に鹿児島さんはプレートに施す図案を考案。原型となる石膏型を彫るため有田を訪れました。花、鳥、魚などをモチーフに複数の図案を持参していらっしゃいましたが、実際の器の原型に下絵を描く時はなんとフリーハンド。臨機応変にデザインを変え画面を構成し、「イイホシさんの器だからこその図案」に生まれ変わっていきます。その後、鹿児島さんご本人が石膏型を彫刻刀で彫っていくのですが、そのときも下絵は参考程度でダイナミックに彫り進めていました。ライブ感があるのも鹿児島さんらしいですよね。

並行して釉薬の選定、試作も進められました。レリーフ状の図案が引き立つように柔らかい色の釉薬を中心にセレクトされていますが、配合や掛け方、生地や焼成方法、窯の状態などさまざまな要素によって仕上がりが変わるので、一部濃い色なども含めて試作を重ね、釉薬の色の出方を確認します。

こうして産地の技術と作家それぞれの個性を生かしながら試行錯誤を繰り返し、約半年がかりでなんとか商品開発が終了。「イイホシさんと鹿児島さん、二人の作品がもつ世界観を良い意味で裏切るような、サプライズのあるうつわになれば」と産地の期待も高まります。

 

 

実は凸と凹の2仕様で6図案作成されていた!

変型プレートはS、M、Lの3サイズ展開。それぞれに形状も違うため、重ねたときのラフな感じが絵になります。

バリエーションも複雑で、図案のラインが凸になる浮彫の仕様と凹になる陰刻の仕様の2仕様が試作されており、3サイズそれぞれに異なる図案が施されました。柄だけ見れば6図案あるということになります。そこにカラーバリエーションも加わるので、現場でも少々混乱しながら販売計画を立てていました。

伊勢丹新宿店で先行販売されたものの多くは、凸図案のレリーフなので、実はまだお披露目されていない図案もあるんですよ。今後の展開が楽しみです。

 

フローロ


floro / フローロ

サイズ:S/15×16×H2.5cm、M/18.8×19.5×2.7cm、L/23×23×H2.5cm
カラー:ジャスミンホワイト、セージブルー、ミントグリーン、サクラピンク、モスグレーの5色
ミモザイエロー、ローズグレーはLEEマルシェ別注色
価格:S/4,320円、M/6,480円、L/10,260円


イイホシユミコ プロフィール

京都嵯峨芸術大学陶芸科卒業後、yumiko iihoshi porcelain の名前で作品を発表。2007年よりプロダクトシリーズを手掛け、2008年からは海外展示会への出品も開始。2012年より世田谷区池尻にアトリエを構え、2013年に大阪に直営店を、2014年には東京・原宿にショールーム兼ショップをオープン。「手作りとプロダクトの境界にある作品」をテーマに製作を続けている。
http://www.y-iihoshi-p.com


鹿児島 睦 プロフィール

美術大学卒業後、インテリアショップでのディスプレイやマネージメントを経て、陶芸作家に。現在は福岡市内にあるアトリエにて、陶器に限らず、ファブリック、版画などを中心に制作。植物や動物のモチーフを独自の世界観で描いた作品で注目を集める。近年は、ロザンゼルス、台北、ロンドンなど海外での個展を開催。世界中にファンを持つ。
http://www.makotokagoshima.net


イイホシユミコ×鹿児島睦コラボ作品ロゴ

プロジェクトの様子は、こちらの媒体でも詳しく取り上げていただいていますので、よろしければご覧ください。[フローロのプレス資料作成・提供で協力しています]

LEE|イイホシユミコさん、鹿児島睦さん、夢のコラボができました
http://flagshop.jp/eclat/shop/pages/lmcts497.aspx?aid=glft_pclink

pen online|イイホシユミコさんと鹿児島睦さんが共作したお皿
http://www.pen-online.jp/news/product/omt008/


 

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