有田焼|日本初「2016/ 」ショールームが有田焼卸団地にオープン

2016/ arita 有田ショールーム

 

世界各国から16組のデザイナーが参加し、有田焼の窯元・商社と3年の歳月をかけて進めてきた商品開発「2016/ project」から生まれた新ブランド「2016/ 」のショールーム兼ショップが、2016年9月10日、佐賀県有田町の有田焼卸団地にオープンしました。

ミラノデザインウィークでの発表後、日本国内では初のお披露目となったこの日のレセプションには、プロジェクトに携わった職人やデザイナー、スタッフ、窯業事業者、報道陣ほか大勢の関係者が詰めかけました。

 

2016/ arita 有田ショールーム

 

多くの有田焼ショップが軒を連ねる有田陶磁の里プラザ(有田焼卸団地)の入り口近くに位置する「2016/ 」ショールームに足を踏み入れると、広い空間をぜいたくに使ったギャラリーのような設えが来場者を驚かせます。

メインの展示スペースは、入って左側の壁面のみ。柔かなトープカラーが印象的な大きな棚が壁面いっぱいに広がり、15のスタンダードコレクション全てが一堂に展示されていました。ミラノでは見ることのできなかった商品もあり、改めてそのバリエーションの多さに頭が下がる思いです。

 

2016/ arita 有田ショールーム

 

店舗デザインを手がけた「2016/ 」ディレクターの柳原照弘さんが「都心ではなかなか作れない空間にチャレンジした」という店内は、棚の前のスペースが大きく取られており、右手にはオープンなレジカウンター、その奥にバックヤード、中央には大きなテーブルが一列に並んでいます。店内では器を手に取りテーブルの上でコーディネートを考えるなど、自由に楽しむことができるそうです。ミラノで発表したときは「Don’t touch」だったので、実際に商品に触ることができるというのは嬉しいですよね。

 

2016/ arita 有田ショールーム

 

正面突き当たりの壁には映像作品が映しだされており、これまでのプロジェクトの軌跡や有田のものづくりの映像などを楽しむことができます。

「2016/ の旗艦店としてこの場所からさまざまな情報を発信していきたい」と意欲を語るのは、2016株式会社の社長を務める百田陶園の百田憲由さん。有田焼の新しいスタンダードを目指す「2016/ 」にふさわしく、良い意味で既存の有田にはない空間に仕上がったのではないでしょうか。

 

2016/ arita 有田ショールーム

 

オープンまでの現場を取り仕切った2016株式会社の取締役、深海三龍堂の深海靖さんの感慨もひとしお。地元の工務店や職人さんたちに施工を依頼したそうですが、これまで自分たちが請け負ってきた店舗とはあまりにも違う店舗デザインに、最初は戸惑いもあったようです。それでも仕上がった空間を目の当たりにしたとき「身内や友人に自慢したい」と。そんなエピソードを聞いて、なんだかこちらまで温かい気持ちになりました。産地で関わるいろいろな人たちが一丸となって盛り上がりをみせる「2016/ 」。有田に来たらぜひ立ち寄っていただきたい新名所の誕生です。

 

2016/ arita 有田ショールーム

 

入り口近くにはカフェスペースが設けられ、ゆくゆくはお客様にも提供できるように整えていきたいとのこと。今後の展開が楽しみです!

2016/ 全コレクションは、ミラノのレポートでご紹介しています。大まかな価格情報がわかったので追記してあります。⇒レポートはこちら


有田焼「2016/ 」ショールーム&ショップ

9:00〜17:00 年中無休
佐賀県西松浦郡有田町赤坂有田焼卸団地
0955-42-2016


 

有田までなかなか行くことができないという関東圏の方は、10月19日から西武渋谷店でスタートするエキシビションで、全コレクションをご覧いただくことができます。同時期に西武池袋本店、そごう横浜店でもフェアを開催。世界に先駆けての販売となりますのでご期待ください。


●Arita new standard 「2016/ 」ブランドデビュー展
10/19-30 西武渋谷店A館7階催事場

●Arita new standard 「2016/ 」ブランドデビューフェア
10/19-11/1 西武池袋本店7階インテリアフロア特設会場
10/20-11/2 そごう横浜店6階インテリアフロア特設会場